2017年04月10日

能ヶ谷通信

見送り


 私の家内は、家族が出掛ける時は勿論のこと、客人が帰る時も必ず玄関を出て後姿が遠のくまで見送ってくれます。家内に一度、その理由を聞いたことがあります。世の中、思いも掛けない様々なことがあるから、もしかしたら、これが最後の姿かも知れないと思うと見送らずにいられないと話しました。
 「一期一会」という言葉があります。茶道から出た言葉です。家内は抹茶は好きですが、茶道の点前などはいたしません。しかし、正に「一期一会」の精神を実行していることに感心します。
 世間には、茶道を嗜んでいる方々が多くいらっしゃいます。点前も大切ですが「一期一会」の気持ちを忘れている方も多く見受けられるように思います。
 心をこめて、相手を見送りたいものです。


posted by nikki at 15:38| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月03日

能ヶ谷通信

独自性


 良く「外国では、このようにやっています」などと評論家や教授と呼ばれるような人達が言います。日本が外国から見習うべきものは沢山あると思います。しかし、見習わなくても良いものも一杯あるのではないでしょうか。伝家の宝刀のように欧米の事例を掲げて、日本でもそうするべきと言う主張には、更なるデーターと調査や研究結果を求めたいと思うものが結構あります。高等学校や大学などが多くある中で、独自性のある教育が求められています。企業にしても然りです。
「違ってこそ命」
 これは利休の言葉と記憶していますが、国としても同じことが言えるのではないでしょうか。他の国にはない日本独自の良さを覆してまで、外国と同じ方向を向いてはなりません。外国から見習うべきものは何か、日本が独自性を発揮しなければならないものは何か、その見極めこそが、グローバル化した今の時代に最も大切な国の視点ではないでしょうか。


posted by nikki at 09:44| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月29日

能ヶ谷通信

あいや節


 昨日、昼食の後テレビを見ていたら、偶然に長山洋子が「あいや節」を歌うのを聞くことが出来ました。
 「あいや節」は津軽を代表する民謡です。青森で生まれ育った人ならば誰でも知っている民謡ですが、歌うことはなかなか難しい曲です。それをじょんがら三味線を弾きながら歌うのです。そして途中からオーケストラの伴奏までつき、スケールの大きな壮大な一曲に仕上げていました。音程といい、こぶし回しといい、迫力といい、見事というような歌でした。実際、感動しました。
 青森を離れ東京に移りすぎてから、早いもので5年目になります。こちらの生活に心満たされ充実した日々を過ごしていながらも、青森の良さを再認識する日々です。
 国境までの愛国心、国境を越えてからの愛国心
こんな言葉があったように記憶しています。
 故郷にいての郷土愛、故郷を離れての郷土愛
とでも言えば良いのでしょうか。


posted by nikki at 10:21| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月21日

能ヶ谷通信

花入れ


 4月に茶席を担当することになりました。今回の茶席の主題や季節感などを、手持ちの道具をどのように組み合わせながら表現するか、それを考えることが楽しいのです。
「亭主七分に客三分」
 これは、茶会の楽しみは亭主をすること(茶席を持つこと)が七割で、お客として茶会に行くことの楽しみは三割という意味だと思います。
 どのような道具を組み合わせるか、お茶は、お菓子はと前もって考え準備することは出来ますが、花だけは当日の朝まで確定できません。手に入る花の中で、茶会の日に使えるものは、その時でなければ分かりません。今は亡き私の師匠は、自宅ではなくお寺など他所における茶会を担当する時には、趣の異なった花入れを三個は持参していました。その茶席となる場所の床の間に相応しい花と花入れの組み合わせが、そこで決まるのです。
 私も師匠に習いたいのですが、多くの花入れを持っていないので、幾種類かの花を用意し、花を花入れにあわせて入れるようにすることになります。本来、茶花は花が主で花入れはそれに付随するものだと戒めています。
「花は野にあるように」
 この言葉を胸において、何時も花を入れたいと思っています。


posted by nikki at 13:22| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月13日

能ヶ谷通信

私たちは、忘れない。


「私たちは、忘れない。」
 日本赤十字社が発信するこの言葉には、東日本大震災とそれに因って多くの貴重な命が奪われたこと、そして被災者の方々の苦悶は未だ続いていることなどを忘れずに、一日も早い復興を願いつつ、この大震災を教訓として行こうという意味が籠められていると思います。
 今から6年前の3月11日14時46分に、マグニチュード9の巨大地震が発生しました。その時に起きた津波などによって命を落とされた方、震災関連死で亡くなられた方々などのご冥福を祈るため、地震発生と同じ時間に、日本国中の多くの人達が黙祷を捧げました。
 私が、新宿マルイメンズに入った丁度その時、東日本大震災が発生した14時46分に黙祷を捧げる旨の館内放送が流れました。店内にいる人達は買い物客も店員も全員が、放送での合図と共に直立し頭を垂れて黙祷を捧げました。館内は一瞬水を打ったように静かになり、道をゆく車の音だけが耳に響きました。新宿マルイメンズの客層は若い人達です。彼等は真剣に黙祷を捧げていました。また一つ若者を見直す日となりました。


posted by nikki at 15:55| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月08日

能ヶ谷通信

母国語


 文部科学省は、小学校から英語教育に力を入れて行く方針を示しています。今の時代を生きるためには英語力が大切なのは勿論のことです。
 エリツィン・ソ連最高会議議員(当時)が来日の折に随行通訳を任されるなど、ロシア語の同時通訳で活躍した米原万里さんは、「不実な美女か 貞節な醜女か」で讀賣文学賞を受賞するなど作家としても活躍された方です。惜しいかな2006年に亡くなられています。
 その彼女が言った言葉が忘れられません。
『外国語は母国語以上に上手にはなれない』
 英語は、母国語・日本語を基盤としていることを、私達は忘れてはならないと思うのです。


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2017年03月07日

能ヶ谷通信

沈丁花


 まだ、春の暖かさを実感するような気候ではありませんが、春は身近に訪れています。何時もの通り道に、沈丁花が数本植えられているところがあります。そこの沈丁花の蕾が、ここ数日の間に数輪綻び始めていました。まだ、香りは高くありません。しかし、あと一週間もすれば、あの甘い心ときめく春の香りで、道行く人達を幸せな気持ちにさせてくれるでしょう。
 新しい年が明けたばかりだと思っている間に、もう3月になっています。光陰矢の如しですが、早瀬のような時の流れの中で、季節を違えずに咲き誇る花々が、彩りで香りで私達の生活に潤いをもたらしてくれます。


posted by nikki at 14:28| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする