2017年03月21日

能ヶ谷通信

花入れ


 4月に茶席を担当することになりました。今回の茶席の主題や季節感などを、手持ちの道具をどのように組み合わせながら表現するか、それを考えることが楽しいのです。
「亭主七分に客三分」
 これは、茶会の楽しみは亭主をすること(茶席を持つこと)が七割で、お客として茶会に行くことの楽しみは三割という意味だと思います。
 どのような道具を組み合わせるか、お茶は、お菓子はと前もって考え準備することは出来ますが、花だけは当日の朝まで確定できません。手に入る花の中で、茶会の日に使えるものは、その時でなければ分かりません。今は亡き私の師匠は、自宅ではなくお寺など他所における茶会を担当する時には、趣の異なった花入れを三個は持参していました。その茶席となる場所の床の間に相応しい花と花入れの組み合わせが、そこで決まるのです。
 私も師匠に習いたいのですが、多くの花入れを持っていないので、幾種類かの花を用意し、花を花入れにあわせて入れるようにすることになります。本来、茶花は花が主で花入れはそれに付随するものだと戒めています。
「花は野にあるように」
 この言葉を胸において、何時も花を入れたいと思っています。


posted by nikki at 13:22| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月13日

能ヶ谷通信

私たちは、忘れない。


「私たちは、忘れない。」
 日本赤十字社が発信するこの言葉には、東日本大震災とそれに因って多くの貴重な命が奪われたこと、そして被災者の方々の苦悶は未だ続いていることなどを忘れずに、一日も早い復興を願いつつ、この大震災を教訓として行こうという意味が籠められていると思います。
 今から6年前の3月11日14時46分に、マグニチュード9の巨大地震が発生しました。その時に起きた津波などによって命を落とされた方、震災関連死で亡くなられた方々などのご冥福を祈るため、地震発生と同じ時間に、日本国中の多くの人達が黙祷を捧げました。
 私が、新宿マルイメンズに入った丁度その時、東日本大震災が発生した14時46分に黙祷を捧げる旨の館内放送が流れました。店内にいる人達は買い物客も店員も全員が、放送での合図と共に直立し頭を垂れて黙祷を捧げました。館内は一瞬水を打ったように静かになり、道をゆく車の音だけが耳に響きました。新宿マルイメンズの客層は若い人達です。彼等は真剣に黙祷を捧げていました。また一つ若者を見直す日となりました。


posted by nikki at 15:55| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月08日

能ヶ谷通信

母国語


 文部科学省は、小学校から英語教育に力を入れて行く方針を示しています。今の時代を生きるためには英語力が大切なのは勿論のことです。
 エリツィン・ソ連最高会議議員(当時)が来日の折に随行通訳を任されるなど、ロシア語の同時通訳で活躍した米原万里さんは、「不実な美女か 貞節な醜女か」で讀賣文学賞を受賞するなど作家としても活躍された方です。惜しいかな2006年に亡くなられています。
 その彼女が言った言葉が忘れられません。
『外国語は母国語以上に上手にはなれない』
 英語は、母国語・日本語を基盤としていることを、私達は忘れてはならないと思うのです。


posted by nikki at 15:52| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月07日

能ヶ谷通信

沈丁花


 まだ、春の暖かさを実感するような気候ではありませんが、春は身近に訪れています。何時もの通り道に、沈丁花が数本植えられているところがあります。そこの沈丁花の蕾が、ここ数日の間に数輪綻び始めていました。まだ、香りは高くありません。しかし、あと一週間もすれば、あの甘い心ときめく春の香りで、道行く人達を幸せな気持ちにさせてくれるでしょう。
 新しい年が明けたばかりだと思っている間に、もう3月になっています。光陰矢の如しですが、早瀬のような時の流れの中で、季節を違えずに咲き誇る花々が、彩りで香りで私達の生活に潤いをもたらしてくれます。


posted by nikki at 14:28| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月27日

能ヶ谷通信

緊張


 先日、二日間に渡って「救急員養成講座」なるものを受講しました。最後に実技試験と筆記試験がある講習で、日程は朝から夕方までの結構詰まった内容でした。講習の中から何が試験に出るか全く分からないので、参加者達は真剣そのものでした。講習最後の実技と筆記試験では久々に緊張しました。退職してから、大して緊張する場面もなく過ごしてきた私には、程良い緊張でした。試験が終わった後、緊張するって気持ち良いことかも知れないと思いました。強い緊張が長期間続くと身体や心に大きな負担がかかりますが、日々の生活の中で、時にはちょっとした緊張感も必要なことだと思いました。緩んでいた気持ちがぴりっとしました。
 緊張感を持って物事に取り組んでいる人達は,格好良いと思います。その好例が試合に臨むスポーツ選手の表情ではないでしょうか。その表情に私達は引かれるのです。


posted by nikki at 10:21| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月20日

能ヶ谷通信

帽子


 前々から、帽子を被ってみたいと思っていましたが、どうも自分には似合わないように思えて、殆ど被ったことがありませんでした。帽子と言ってもニット帽や野球帽のようなキャップではなくハットです。格好良く被っている人を見ると、大人の男だなあと尊敬してしまいます。
 最近、勇気を出して時々ハットを被って街を歩くことがあります。自分が意識しているほどに他の人は、私の帽子を注意して見ていないことも十分に分かっているのですが、未だに帽子を被ると、何となく気恥ずかしいところがあります。しかし、少しずつ慣れてきたように感じます。
 私が今被っている帽子は、中折れハットとボーラハットです。どちらも黒のフェルトですが、半球型のクラウンに巻き上げたブリム(つば)の中原中也が被っているようなボーラハットの方が、どちらかというと気に入っています。被りつけると、帽子が顔に馴染んでくるように感じます。


posted by nikki at 09:36| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月06日

能ヶ谷通信

名作


 今日、仲間達と集まって談笑している時、「きもの」の話題になりました。その折、ふいに有吉佐和子の「真砂屋お峰」の小説を思い出し、友達にその内容を話しました。二十代前半の頃、有吉佐和子の作品を好んで読んだ時期がありました。その頃の話ですから、かれこれ四十年以上も前に触れた小説です。しかし、「真砂屋お峰」の話をしている内に当時の感動が私の胸にまた満ちて来て、その内容を熱く語る自分がいました。人それぞれに名作と呼ぶことができる小説を持っていると思いますが、この有吉佐和子の「真砂屋お峰」は、私にとって思い出すだけで感動が甦る名作と言えます。


posted by nikki at 09:31| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする