2020年01月27日

後の風呂

 孫が小さい頃、毎週日曜日に孫を連れて息子夫婦が、我が家に遊びに来ました。談笑した後で、パパ(私の息子)と孫が一緒に風呂に入って、夕食を食べて帰って行くのが、恒例のことでした。
 確か孫が一歳にも満たない頃だったと思います。息子達夫婦と孫が帰った後、風呂に入ろうと思って湯船の蓋を開けると、太さが2センチほど、長さ3センチほどの茶色の物体がお湯の中にぷかぷかと浮いていました。何だろうと、よくよく見ると、それは何と孫のウンチだったのです。目に入れても痛くないほど可愛い孫とは言え、さすがにウンチをそのままにして湯船は入ることも事も出来ず、さりとてウンチをすくい上げた湯船に入ることなど出来るはずもありません。湯船の栓を抜いて、お湯を全て流しきり湯船を綺麗に洗ってから、また湯を張り直して入浴したことも、今になれば懐かしい思い出です。
posted by nikki at 09:48| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年01月20日

西高東低

 冬、上京し用事を済ませて青森に帰る時、東京の空が雲一つない晴天でも飛行機が飛ぶかどうかは分かりません。空港に着いて電光掲示板を見ると、青森空港吹雪のためにフライトするかどうか分からないという掲示が出ていることが、何度かありました。
 等圧線が縦縞の典型的な西高東低の気圧配置の時は、太平洋側は晴れていても、日本海側は吹雪なのです。
 フライトが決定しても青森空港に着陸できない時は、羽田に引き返すこともありますという条件付きのこともありました。そんな時、私は祈る思いで飛行機に乗り、青森を目指します。晴天の羽田空港を出発し一時間弱。青森上空になった途端、暗雲が立ちこめていて高度が下がると、そこは正に吹雪。陽水の「氷の世界」を思わせる吹雪なのです。まるで飛行機の丸窓の外で、林檎売りの声がするような氷の世界。そんな中で飛行機は、果敢にも着陸を試みるのです。そして、何時も無事に吹雪の青森空港に到着するのですが、着陸するまでは何時羽田に引き返すのかと、はらはらすること頻りでした。
 新幹線が新青森まで開通した今、冬は専ら新幹線を使うことにしているこの頃ですが、今冬は雪の心配が少ないようです。
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2020年01月13日

バタークリーム

 私の誕生日は1月1日。よってバスデーケーキとは、とんとご縁がありません。おせちや口取り等の御馳走で誕生日も祝うのです。祝うと言っても、1月15日の小正月が過ぎた頃に、そういえば誕生日が過ぎていて、一つ年が増えたことに改めて気が付くような塩梅です。まあ、お正月の直前にクリスマスがあり、そこでケーキを食べているので、お正月にバスデーケーキを食べなくても、私としては大して気になりません。
 今のケーキは生クリームのケーキですが、私が小さい頃はバタークリームのケーキでした。バタークリームは生クリームより少し硬めで、色もほんの僅かですが黄色みがある様な気がします。生クリームは口に含むと溶けるようなマイルドさ、バタークリームは口の中をねっとりと包みます。この頃、そんなバタークリームのケーキを食べたいと無性に思うのです。聞くところによると、今でもバタークリームのケーキを作っているところもあるそうなのですが、私の身近にはそんなお店はありません。だから、また無性に食べたくなるのかも知れません。
 バタークリームのケーキと言えば、決まっていたように乗っかっているものがありました。それは、甘く煮た蕗を斜め切りにしてグラニュー糖を塗したものと、ゼリーで出来た赤いチェリーでした。その付属の食べ物も一緒に食べられたら、私はあの少年時代を思い出して懐かしさのあまり涙が出るかも分かりません。それほどバタークリームのあの頃のケーキが懐かしいのです。
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2020年01月05日

睨(にら)みおせち

 今まで正月のおせち料理は、家内が何日もかけて作ってくれていましたが、家内も60代になり、おせち料理作りが大きな負担になってきたので、通販で取り寄せることにしました。初めて通販で取り寄せたおせち料理が、大晦日の午前中に冷凍の状態で届きました。なかなか立派な三段重のおせちで、元旦に孫達が来て喜ぶ姿が目に浮かびました。料理が傷むといけないと思い、家の中でも暖房をしていない部屋におせちの重箱を置いて元旦を迎えました。お昼前、息子夫婦と孫2人がやって来ました。一頻り皆で新年の挨拶を交わした後、いよいよおせちを食べる段になり、重箱の蓋を開けると孫達が、その豪華さに「わぁー」と歓声を上げて、早速箸を付けました。途端に孫が言いました。「おじいちゃん、このお料理固い」下の孫は「アイスみたい」と言いました。慌てて、私もレンコンを箸にとると、なるほど氷っている感覚が手に伝わってきました。口に運ぶまでもなく冷凍のママだと言うことが分かりました。
 茶道の中で「睨(にら)み菓子」というものがあります。その言葉の通り見るだけで食べないお菓子なのですが、そのおせちは正に「睨みおせち」になってしまいました。それを教訓に、2度目から、おせち料理は30日の午前中に届けて貰い暖房を入れている部屋で1日ゆっくりと解凍し、溶けた段階でおせちのお重を風呂敷に包み直して暖房をしていない部屋に置いて、元旦に食べるようにしています。
 お正月が来る度に、「睨みおせち」のことを思い出し、皆で思い出して笑っています。お陰で楽しいお正月です。
 ありがとう「睨みおせち」さん。
posted by nikki at 14:19| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年12月30日

家事は小さな思い遣りの積み重ね

 仕事から家に帰れば夕ご飯が出来ていて、風呂も沸いている。朝、顔を洗って使うタオルや下着・靴下は洗って清潔なもの。そんな、家の中の細々としたことが、きちんとなされていることが当たり前だと思っていた節がありました。しかし、1日掃除をしなければ、埃がたまり汚れが付きます。家の中や庭は、だまっていては綺麗になりません。私が仕事に出掛けた後、様々な家事をこなしてくれた妻がいるからこそ、日常生活が心地良く流れていたことを、退職してから一層強く感じます。
 家事は、なかなか目には見えない小さな努力、そして家族への思い遣りの積み重ねだと、つくづくと感じます。
 家事は、気持ち良く暮らすための大きな仕事だと、私は思うのです。
posted by nikki at 15:42| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年12月22日

腕を組んで

  街のいたる所がクリスマスのイルミネーションで美しく飾られ、夜の街を美しく演出しています。
 家内と二人で、渋谷の「青の洞門」や表参道のイルミネーションを見てきました。どちらも大勢の人達で賑わい、イルミネーションと相俟って華やかでお洒落な絵の中にいるような心持ちがしました。ふと、気付くと私と家内は腕を組んで歩いていました。若い時は恥ずかしさが先に立ち、腕を組んで街を歩いたことなど一度もありませんでした。お互い、65歳をとうに過ぎた私達は、腕を組んで歩くと言うよりも、互いに支え合って歩いていると言った方が良いのかもしれません。傍から見ると、そのように見えると思います。しかし、互いに支え合いながらでも腕を組んで歩くのは、良い気分です。結婚してから40年以上が過ぎました。この頃では、家内の仕草の一つ一つを笑顔で見ている自分に気が付くのです。若い時は多くの諍いもありましたが、それも懐かしい思い出になっていることに、今更のように気付くのです。縁あって一緒に歩んできた家内。これからも宜しくと、クリスマスに告げようと思っています。
posted by nikki at 15:31| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年12月16日

ノーベル平和賞の原点

 アフガニスタンの復興のために尽力され、先日、現地で何者かによって殺害された医師中村哲氏について、私は今まで何も知りませんでした。今回のこの事件によって初めて知りましたが、中村氏の生き方、献身的な姿に深い感動を覚えます。中村氏はノーベル平和賞の候補にも名を連ねたことがあると聞いた時に、なぜ中村氏にノーベル平和賞が贈られなかったのかと歯を噛む思いです。
 中村氏がアフガニスタンの人々のために水路を建設している時、大国の為政者トップがアフガニスタンを空爆し多くの市民を巻き込み、死傷者を出しているのです。多くの特権を与えられ、人も羨むような生活をしながら空爆を指揮する国家元首より、また、まだ人格の定まらぬ者達よりも、中村氏のような人にノーベル賞が授与されるべきではないかと思うのです。
 第1回のノーベル平和賞は、赤十字の生みの親アンリー・デュナンに贈られました。彼は「ソルフェリーノの思い出」という本を書いて自費出版し、傷付いた兵士は既に兵士ではないから、敵味方の区別なく救わなければいけないと訴えたのです。しかし、博愛の精神を持った彼は、事業の経営者としては失敗し、赤十字が世界に広まった頃には、何処に行ったのかすら分からない状況でした。そのアンリー・デュナンをスイスの地方紙の記者が発見し、世の中に紹介したのです。そしてアンリー・デュナンは第1回ノーベル平和賞を受章されました。この受賞こそが、ノーベル平和賞の原点ではないでしょうか。今後のノーベル平和賞に期待したいと思います。
posted by nikki at 07:16| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする