2018年03月10日

人を育てる

 昨今の新卒の就職活動は売り手市場で、内定を幾つも決めている学生もいて、内定を断らないで下さいと企業の方からお願いしているとも聞こえてきます。採用した若者達を企業・会社はしっかり育て上げて下さい。
 今の時代、人を育てると言うことを蔑ろにしている職場が多いと思います。優秀な若者を育て上げるという意識よりも、即、率先力として使おうという所はあっても、じっくりと育て上げようという意識ある企業は少ないように思います。
 就職氷河期に卒業した人達は、今三十代から四十代前半、この年代の人達はやっと入った企業に育てられずに使い捨てられた人達が多いのではないでしょうか。そして、捨てられたあげく年齢を理由に何時までも就職できずにいます。これからの日本を支えて行く人材を見殺しにしている社会のようです。今、就職できずにいる人達を自己責任として片付けてしまう事は出来ません。これは、社会の問題でもあるのです。派遣を認めた政府。最高責任者とか言う人達の破格の所得。その所得を得るために何人の非正規を雇用し、切り捨て、また新たに若者の非正規を雇い入れる。彼等の高額な所得は、若者を踏み台にして得ていると言ってもいいかもしれません。そのようにして使われ捨てられてきた三十代、四十代をこれから育て上げて行かなければ、日本の社会の将来は空洞が出来てしまいます。そしてそのつけは大きく社会を苦しめることになるでしょう。就職氷河期に苦労して非正規・派遣・契約社員などを経験した人達こそ、すぐに即戦力にはならないとしても苦労を積んできた分、仕事の大切さを骨身に染みて分かっているからこそ、どのような仕事にも前向きに努力出来ると思うのです。
 私が現職教員の時、大手都市銀行では、大卒だけではなく必ず高卒を採用していました。その理由を聞いたことがありました。就職担当者曰く、企業が窮地になった時に底力を発揮して企業を救ってくれたのが高卒からのたたき上げだと。人間、苦労した分、下積みが長かった分、いざという時に力を発揮できるのです。そんな宝の人材を企業は、会社は、そして社会は見落としてはいませんか。育て甲斐のある人材は三十代・四十代の就職氷河期を経験した人達でもあるのです。
 日本の企業文化は、人を育てて発達してきました。欧米の合理主義を真似ばかりしては将来の日本はありません。
posted by nikki at 09:31| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする