2021年03月01日

ポスター

 昨年、とある新年会の席に国会議員の方が2名参加されていました。御多分にも漏れず、新年会の前段にそれぞれの方に、ご挨拶を頂く場面がありました。その折の挨拶の中で、一人の議員の方が、国会の委員会でのテレビ中継の時、質問者の映像画面に映る席に座っているもう一人の議員の方に、良い席に座っていて羨ましいですと投げかけたのです。投げかけられた議員も、顔が売れますからねと返しました。私どもには何にも関係の無い遣り取りを壇上でされ、新年会の気分も興醒めしました。このかたがたが様々な会合に出席すると言うことも、顔を売る、次の一票の為と言うことなのでしょう。
 街を歩いていて、その議員のポスターを見ると、笑顔も欺瞞に満ちているように感じるこの頃です。
posted by nikki at 10:09| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年03月08日

椿

 茶道では、11月から4月までが炉の季節です。この季節、庭に花が乏しくなってきます。しかし、椿が11月から咲き始め、炉の季節中、次々と様々な椿が咲きます。故に椿は、炉の季節の花の代表格と言っても良いでしょう。
 定かな数は分かりませんが、椿の品種は数多くあり、その一つ一つに雅名が付いていて、その名前がまた茶席を彩るのです。
 例えば11月開炉には「西王母」「菊月」、12月師走には「初嵐」「紅臘月」、1月新春には「曙」「加茂本阿弥」、2月立春には「太郎冠者」「玉之浦」、3月弥生には「春曙紅」「光源氏」、4月陽春には「乗蓮の春」「花富貴」などの雅な名前が、茶室に季節の潤いと自然の恵みをもたらします。重宝なのは「白玉」で10月から3月までと花期が長く、冬の間中、我が家の床の間を彩ってくれます。
 春めいてくるこの頃、白地に紅の細かな線斑が入る「吹雪白玉」や薄桃色の「春の台(うてな)」が、我が家でも咲き始め、春らしい床の設えが楽しめるようになりました。
posted by nikki at 09:29| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年03月14日

木蓮

 私の故郷青森では、木蓮(辛夷)のことを「田打ち桜」とも呼んでいました。今でも、そう言っている方もいると思います。田圃に水を入れる前、土を起こす時期に咲くので、このような名前が付いているそうですが、大輪の大きな花は、どう見ても、桜というイメージがありませんでした。
 先般、夜7時半過ぎごろ、仕事を終えて新大久保の駅に向かう途中、大久保通りを少し横手に入った脇道の所に、撓わなほどに沢山の白い花を付けている木蓮の木がありました。住宅から漏れ出る明かりに、その純白の花が浮き上がり、まるで夜桜のような光景で、塀越しに伸びた満開の花を付けたその枝を、暫く見上げ眺めました。なるほど、田打ち桜とは言い得て妙だとその時に初めて感じ入りました。本格的な春の到来を告げる都会の片隅に咲く木蓮に、田を打つ故郷の光景を思い出した一夜でした。
posted by nikki at 08:49| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年03月21日

連翹(レンギョウ)

 連翹の花の私の連想は、桜の木の下に咲くイメージです。
 大学時代に過ごした一画に桜の大木が数本並んで植えられている所があり、春になると、その満開の薄紅色の桜の下に、鮮やかで少し照りのある連翹の花が、まるで、桜と美を競うが如くに咲き連なっている光景を、今でも鮮やかに思い出されます。余りの美しさに立ち止まって見ている学生の私に、近所のおじさんが声を掛けてくれて、こう言いました。
「桜も綺麗だが、ギョレンも綺麗だろう」  ギョレン?そう訝しく思っていると「この黄色い花だよ」と教えてくれたのです。連翹のことを東京ではギョレンというのだろうと思いました。しかし、調べてみても連翹のことをギョレンと言うとは、何処にもないのです。あのおじさん連翹を反対から読んで誤って覚えているのだろうと結論づけました。  後日、何気なく辞書を引いていると、御殿などに掛ける簾のことを「御簾(ギョレン)」と呼ぶと言うことが分かりました。遠くから見れば「御簾」にも見えるかも知れないと思い、小さく微笑みました。
posted by nikki at 16:02| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年03月28日

春の台(うてな)

 我が家の玄関先に、紅色の大輪八重咲きの椿があります。直径が15センチほどもあり、一つの花の重みで細い枝が撓るように咲くのです。
 妻は、その花が咲く度に「美智子様の帽子のよう」と形容するのです。正にそのような高貴で華やかな椿の名前が「春の台」です。お釈迦様が鎮座される蓮弁形の壇のことを「台(うてな)」と言いますが、正にお釈迦様のお姿を載せて見たくなるような椿です。
「ウテナ」と言うと、もう一つ思い浮かぶものがあります。今は亡き母が、愛用していた美容クリームに「マダムジュジュ」がありますが、もう一つ「ウテナ」のクリームもありました。遠い昔の母の思い出です。
posted by nikki at 15:55| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする