2021年04月05日

明治通りの万作

 私が勤務する所は、明治通りに面していますが、そこは車道も歩道も幅の広い東京の主要道路です。車道と歩道の境には、低木を主体に植え込みのような街路樹が続きます。山茶花や木槿、躑躅やサツキなどが主流ですが、その中にポツポツと季節毎に咲く花木も植えられていて、道行く人々に安らぎを与えてくれます。少し前のことになりますが2月の終わり頃、職場の建物のロビーから前の植え込みを見ると黄色い小花が咲いていました。玄関を出て近づいてみると、万作の花でした。春先、雪のまだ残る山の中で、他の花木に先立って「先ず咲く」ことから「万作」と呼ばれるようになったと、まだ雪の残る山野で教えられたことを、久し振りに思い出しました。その万作、疾うに花は散り、今は若葉を出して、既に来年の早春の開花の準備に入っているのです。花は可憐ですが、強い生命力を感じます。年だと言って手を抜いた生き方など出来ないと、そんな種種の花に教えられます。
posted by nikki at 06:22| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年04月13日

手向けの花

 狭い我が家の庭に、季節季節に咲く様々な草花を植えています。殆どが茶席に飾る花なのですが、種種の花のその年の一番最初に咲く花を、私は仏壇に飾ることにしています。今年も、この花の一番花が小さな我が家の庭に咲きましたよと、仏壇に向かって話しながら手向けています。亡き父も母も花の好きな人でした。父母が生きている時には気が付かなかった季節季節の優しい思い出が、その花を通して私の胸に蘇ってくるように感じるのです。そんな一番花を、私は手向けの花と呼んでいるのです。
posted by nikki at 08:57| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする