2018年07月16日

二度咲きの箱根空木(はこねうつぎ)

 本日、町田で茶席を持ちました。半年前から決まっていたことなので、手持ちの物で道具組みを考える余裕は充分にありました。常日頃から、自分の目に適った物を集めています。勿論、分相応の価格で求められる物が第一条件です。多少値の張った物を買った時は、数ヶ月は道具屋を覗かないことにしています。見ると欲しい物が出てくるかも知れません。しかし、懐具合を優先して考えなければいけないので、見ないことに越したことがないのです。そして懐に多少の余裕がでてきたなら、また道具屋を覗くのです。そのようにして苦労しながら集めた道具を茶会のために取り合わせることは、茶席を持つ者の大きな楽しみであり、喜びでもあります。道具組みは前もって計画がたてられます。お菓子も季節にあったものを前もって菓子舗に頼むことが出来ます。しかし、花だけは、そうはいきません。茶会の朝、庭にどんな花が咲いているか。その日になってみなければ分からないのです。7月の我が家の庭には、ほとんど花がありません。木槿は、若木で未だに花を付けず、桔梗は暑さに萎れ、ホトトギスは花芽さえ出ていません。どうしようかと途方に暮れていました。その時、蹲いの横にある箱根空木に花が付いているのを見付けたのです。この花は5月頃に咲き盛りを迎え、また1年後に咲くのです。しかし、その箱根空木が今年に限って二度咲きをしてくれていたのです。私は、茶会の朝、心を込めて数枝を切りました。その箱根空木は、手桶の花入れに活けられ、誇らしげに喫客をもてなしてくれました。
posted by nikki at 10:18| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする