2019年06月24日

若さ故の残酷

 歳を経るほどに私は、若いということの素晴らしさと共に若さ故の残酷さをも、思うことが多くなった。それは、若い日の自分自身を顧みると尚更のことで、大いに自責の念を感じるのだ。
 先日、3度目となるが三島由紀夫の『春の雪』を読み進めている時に、次なる一文に行き当たって、はたと膝を叩いた。
「若さには青桐の葉の匂いがして、唯我独尊の見えない烏帽子をたかだかとかぶっていた」
 以前に二度も読んでいたはずなのだが、今度のような共感を得なかったのは、その時の自分が、まだ若さの陰を引き摺っていたからに違いない。 高齢者と呼ばれるようになった今、初めて実感を持ってこの言葉に頷くのだった。
posted by nikki at 09:49| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする