2019年07月01日

『春の雪』を読むに

 三島由紀夫の『春の雪』を読むに、ときどき思うことがある。彼は太宰の『斜陽』を無意識のうちに、はたまた意識して筆を進めていたのではないだろうかと。
 貴族とは、貴族の心理とは、そして貴族趣味とは、このようなものだと亡き太宰に伝えようとしていたのかも知れないと、私は穿った考えを抱くのだ。その私自身の気持ちは、只単なる邪心なのだろうが、読むにつれて断ち難く燻る気持ちでもある。
posted by nikki at 10:46| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする