2020年10月26日

大津絵

 茶席の待合の床などに、古い大津絵が掛けられることが多い。
大津絵は、その名の如く滋賀大津で描かれ出回った絵。江戸時代、東海道を行き来する旅人達のお土産品で、庶民的な民画とでも言えます。画題は、「鬼の寒念仏」「瓢箪鯰」「藤娘」などが多く見受けられます。素朴な味わいが茶席の待合(寄付)にも相応しく、観ていてホッとします。 お土産品として職人が描いたものですから、どの大津絵も作者は分かりません。
 今の時代、様々な物が、中身よりも作者や会社の名前が優先して値が付けられ取引されています。ブランド品は正にその極みと言って良いでしょう。ブランドのロゴが、でかでかと入っているものを身につけたり、持って歩いているのを街でよく見掛けますが、そのブランドの宣伝をボランティアでやっているようなものだと私は思います。品物はしっかりとした目で見て、時が経つほどに味が出て育つものを持ちたいものです。
posted by nikki at 07:19| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする