2021年03月08日

椿

 茶道では、11月から4月までが炉の季節です。この季節、庭に花が乏しくなってきます。しかし、椿が11月から咲き始め、炉の季節中、次々と様々な椿が咲きます。故に椿は、炉の季節の花の代表格と言っても良いでしょう。
 定かな数は分かりませんが、椿の品種は数多くあり、その一つ一つに雅名が付いていて、その名前がまた茶席を彩るのです。
 例えば11月開炉には「西王母」「菊月」、12月師走には「初嵐」「紅臘月」、1月新春には「曙」「加茂本阿弥」、2月立春には「太郎冠者」「玉之浦」、3月弥生には「春曙紅」「光源氏」、4月陽春には「乗蓮の春」「花富貴」などの雅な名前が、茶室に季節の潤いと自然の恵みをもたらします。重宝なのは「白玉」で10月から3月までと花期が長く、冬の間中、我が家の床の間を彩ってくれます。
 春めいてくるこの頃、白地に紅の細かな線斑が入る「吹雪白玉」や薄桃色の「春の台(うてな)」が、我が家でも咲き始め、春らしい床の設えが楽しめるようになりました。
posted by nikki at 09:29| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする