2013年01月23日

能ヶ谷通信

 連載小説「小さな星空」が始まりました


 新連載小説「小さな星空」を、A−Get通信(http://www.a-get.co.jp/a-get/pc/
で始めさせてもらいました。
 前作の「雪降る駅で」で高校生だった主人公の木村昌郎が、今度は夜間定時制高校の教諭になって物語は進んで行きます。「雪降る駅で」(泰斗舎刊 http://taitosha.jp/)の第二部です。
 「雪降る駅で」を読んでいなくても大丈夫ですが、前作を読んで頂ければ、より味わい深くお読み頂けるかと思います。物語を読み進むうちに興味が湧いて「雪降る駅で」を読まれても結構だと思います。


 これからも、新連載小説「小さな星空」をご愛読下されば幸いです。
posted by nikki at 10:46| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年02月13日

能ヶ谷通信

喜入庵だより


「床の間編」@


 和室の床の間は、軸を掛け、花を飾り、飾り物を置くなどする所で、謂わばその家の中心となります。


 茶の湯を催す時には、床に何を掛けるかをまず最初に考えます。床の間は、その茶会や茶事を催す意味合いを表すとともに、節句などや行事、また二十四節気や七十二候など、日本に古来から伝わった四季を感じ愛でる心を表現するところでもあります。
 茶室(和室)に入った時は、まず床の間を拝見させて頂くことは、日本人としての大切な心得でありましょう。


 さて、我が陋屋にも「喜入庵」と命名した座敷があります。ここは、我が家唯一の和室で茶室兼仏間となっていて、水屋と小さな縁を備えています。
 この喜入庵の床飾りについて月次(月ごとに)また節句や行事、二十四節気等ごとに、ご紹介するシリーズを始めさせて頂きます。どうぞ、ご愛読下さい。
posted by nikki at 12:06| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

能ヶ谷通信

喜入庵だより


「床の間編」A


 まずは、正月の床飾りです。


  軸は三本掛けで、中央は波の上に朝日が昇り鶴が舞う図。向かって左側は松と竹、そして右側は梅と竹の図が描かれた軸です。
 床の間の左奥の角上部には、年に一度だけしか使わない柳釘が打ってあります。そこに竹花入れを掛け、そこから結び柳を垂らします。結び柳とは、柳数本で大きな輪を作り、その中に柳の枝を長く垂らした物を言います。柳は根から養分を吸い、幹を通って枝に流れ、その枝は又地に垂れて行くので、古来から一陽来復の祝意を表すとされ、飾られるのです。


 一般的にお正月は、床の間にお供え餅を飾りますが、茶の湯では、常に炭の世話になりますので、炭(胴炭と輪胴)を餅の代わりに飾ります。我が家でも炭を飾りますが、それに、田舎館村の特産紫古代米の藁で作った亀を添えます。それは、軸に鶴が描かれていますが亀はいないので、そうしています。


 お供えを上げる黒塗りの三方には、星梅鉢紋の蒔絵が施されています。この紋は、天正15年(1587年)に秀吉が大茶会を催した北野天満宮の紋でもあり、ここは、茶の湯と深い繋がりのある神社で、それに因んでいます。


 花は、竹二重切れ花入れを床柱の花釘に掛け、我が家の庭に咲いている花とアオキの葉を挿します。アオキは我が家の名前の由来で使います。


 喜入庵の毎年変わらぬ正月の床飾りを紹介しました。


posted by nikki at 13:24| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年04月11日

能ヶ谷通信

喜入庵たより


床の間編 B


 二月になれば早々に、節分・立春となり暦の上では春となります。


 この時期に合わせて、我が家の床の間には「笑門庭福来」の横物の軸を掛けます。これは黄檗山萬福寺林晋堂監寺(おうばくざんまんぷくじはやししんどうかんず)の揮毫で、「笑う門には福来たる」と読みます。節分の夜、「福を内」とのかけ声で豆を蒔くことに因んで、この軸を掛けます。


 花は庭に咲く姫侘助に素心蝋梅(そしんろうばい)を添えました。蝋梅は、その名前(十二月は臘月)により年の瀬によく使われますが、立春の頃は旧暦で言えばまだ臘月ですから、大手を振って蝋梅を使いました。ただ、一般的な蝋梅よりも素心蝋梅は、花が遅いのでしょうか。立春の頃が見頃でした。


 花入れは、備前の四方形を使いますが、これは豆蒔きの升を思い浮かべてのことです。そして、お多福のお面を丸三方に載せ、これも床の間に飾ります。


 「立春大吉」暖かな春が待ち遠しい思いの床飾りです。


posted by nikki at 10:30| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

能ヶ谷通信

つれづれに思うこと @


 私の気持ちを突き動かす絵画や彫刻そして工芸品に出会った時に、強く感じる共通した感覚があります。
 それは、その作品に込めた作者の意志の強さです。
 意地の強さではありません。意志の強さです。
 意地があると言えば若干褒め言葉も入っていますが、そうでないこともあります。また意地悪とか意地っ張りなどと否定的な面が強調されます。意地とはそう言うものなのでしょう。
 しかし、意思は違います。強い意志は価値ある何かを生み出します。見ていて敬服に値します。
 人間の生き方は、意地を張るのではなく、自分の意志を強く持つことこそ大切だと思うのです。はたして今の自分の生き方や人との接し方は、意地が勝っているのか、意志が勝っているのか。それを自分に問い掛けて生きて行きたいと思うこの頃です。


posted by nikki at 10:36| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする