2018年07月09日

 先日、皿の夢を見ました。その皿は、親が生きていた時から使っている丸い中華皿。龍や鳳凰そして卍崩しの図柄が描かれた、普段使いの直径20pあまりの丸皿です。今でも毎日のように使っているので、きっと10,000回以上は目にしていると思います。いや、もっとかも知れません。何十年も大して気にもせずに使っているので絵柄が少しぼやけていますが、罅1つないのです。
 また、我が家には身に余る皿があります。それは、人間国宝の島岡達三氏の丸皿です。気の張ったお客様がおいでになる時、フルーツや上生菓子などをのせてお出ししています。しかし、こちら皿の夢は見たことがありません。愛着の度合いは、普段使いの中華皿が勝っているのだと思います。
 死んだ母がよく言っていたことがあります。どんなに立派な着物を着た女の人よりも普段着の母親を子どもは愛する。正に言い当てていると思います。
posted by nikki at 08:57| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年07月02日

男友達

 ここ二・三日、向田邦子の作品を読み返しています。何度目になるのでしょうか、五・六度は読み返しています。作品によっては何十回、百回近く読んでいるエッセイもあります。しかし、読み返すたびに何かを発見し、胸がじんとくるのです。
 今朝、出勤の電車の中で、「夜の体操」というエッセイを読み終えて、ふと気が付いたのです。この中に出てくる友人を、私はずっと女性だと思っていました。しかし、文の流れの端々に男性の匂いを嗅いだのです。五・六回は読み返しているエッセイでしたが、そう思ったのは今回が初めてでした。初めてですが、何か確信めいたものさえ感じてしまったのです。文中にある何気ない会話「ことではないのかなあ」この言い回しは女性ではない。針金細工のような不器用な動き、このフレーズで友達は男友達であることは紛れもないことと強く思えたのです。そしてこの友達に深い愛情と、明日をも知れぬ恋人の存在を匂わすように、沈丁花の甘く切ない香りを文中に漂わせたのだろうと、今頃になって思い至ったのです。
posted by nikki at 06:49| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年06月24日

白蛇伝

 先日、仕事の関係で練馬区大泉に行って来ました。
 降り立った駅は「大泉学園」。その駅の改札口の内側に、松本零士さんの「銀河鉄道999」の車掌さんの人形が飾られていました。松本零士さんは、この大泉に在住と言うことで、「銀河鉄道999」の車掌さんが名誉駅長として任命されているのだそうです。その証として、この人形が飾られているのです。
 この「大泉学園」駅がある所に、東映アニメーションがあります。この東映アニメーションの前身東映動画が日本で一番最初のカラー長編アニメ映画を作ったところなので、アニメ発祥の地と呼ばれているのだそうです。そのアニメ映画が「白蛇伝」だと言うことが、壁に貼ったプレートに書かれているのを見た時、私は懐かしさのあまり感嘆の息を吐きました。
 私が小学校1年生だった時、母に連れられて「白蛇伝」を見たのです。その画面の美しさ、滑らかな動きの印象は、幼心に非常に強烈でした。60年経った今でも、記憶の中に美しく甦る程です。「白蛇伝」のアニメ映画は、きっと私の中にある何かを形作っているに違いないと思えるほどの強い印象の映画です。 「白蛇伝」が作られた地を偶然にも訪れたことは、私の胸を震わせました。七歳の私は60年後に、この街に降り立つとは夢にも思い及ばなかったのですが、縁とは不思議なものです。生きて過ごす一つ一つの時間は、何かの因縁で結ばれていることを、今の年齢になって、つくづくと感じるのです。
posted by nikki at 14:18| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年06月18日

雨傘

 数年前に、雨傘を買いました。ずっと以前から欲しい欲しいと思っていた傘です。それは宮内庁御用達の傘職人が作った傘で、生地は厚手のジャガード織りの黒、中棒は木製そして手元は寒竹で、親骨は勿論のこと露先や菊座まで気の行き届いた傘です。だから勿体なくて、以下のような条件が整った雨の日に使おうと決めていました。
 まず第1の条件は風のない日。第2は一日中雨が降っている日、なぜなら途中で雨が止んだりしたら、傘を何処かに置き忘れをしてしまうから。第3は、それなりにきちっとした身なりで出掛ける時。以上のような条件の雨降りの日はなかなか無く、数年、使わずにいました。
 先日やっと、それらの条件が整った日があり初めて件の傘を使いました。その大きくても軽い傘には黒のタッセルが付いていて、傘をさしている手元の寒竹に華やぎを添えていました。しかし、根が貧乏性に出来ている私ですから、その傘を持ち歩いていることに少し緊張しているようで、帰宅した時には、無事傘を壊さず無くさなかったことに大きく安堵している自分がいました。その時、5〜600円のビニール傘の方が気兼ねなく使えると思いました。しかも透明なビニール傘は、前方もしっかり確認できて便利だと心から思えるのでした。
posted by nikki at 06:26| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年06月11日

冒涜

 人間の出世欲は、向上の源でもありましょう。しかし、その出世欲の為に他人を傷つけてはなりません。特に若者を蔑ろにしてはなりません。ましてや学校という教育の場を、欲のために汚してはなりません。
 とある高校の理事長兼校長が「人間の皮を被っているならば誰でもいいから入学させる」などと耳を疑うようなことを平然と言い放ったのを聞いて、驚愕したことがありました。この言葉は、教育を冒涜する何物でもないでしょう。そのような方が学校を仕切っている世の中に危機感を抱くのは私ばかりでしょうか。
posted by nikki at 09:06| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

定員増

 疑問符だらけのニュースがありました。参議院議員の定数を6増加させるというのです。私は常々、現在の参議院に存在価値があるのだろうかと考え、極論を申し上げれば、参議院はなくても良いのではないかとさえ思っているのです。その参議院の議員定数が、減るのではなく増加する? 全くの疑問符です。
 参議院議員の定数は、現在252人。6年間解散の心配もなく議員席にいられるのです。その間に参議院議員の皆様は、私達の為に一体どのようなお仕事をされていらっしゃるのでしょうか。
 国民の血税から支払われる議員報酬は年間2,100万円、この他に文書通信交通費が月100万円、これだけで年間3,300万円、その他に公設秘書が3人付く。秘書の給与を少なく見積もって年間500万円とすれば議員一人に5,000万円、それが252人いるのですから、少なくとも報酬・給与関係の人件費で、年間126億円ほどの税金を使っていることになります。これは概算ですが、議員会館の維持費等々を含むとすると、もっと使っているはずです。
 国家予算の健全化は、まず、必要のない議員のリストラから始めるべきなのではないでしょうか。民間では当然の話ですが、何故、国会では真逆に進むのでしょうか。議員は口を開けば、国民のためと言いますが、自分個人のためと空しく聞こえるのは、私だけでしょうか。
posted by nikki at 09:04| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年06月04日

ミッシングワーカー

 NHK特集で「ミッシングワーカー」という言葉を知りました。40〜50歳台の正規、非正規、失業者でない人達のこと。彼等は働きたいのに働く場がない。同じ仕事をしていても正規と非正規の賃金に格差がある現実。定年後も全く同じ内容の仕事をしているのに年金を云々されて、賃金に大きな格差がある現実。何の為に長い間に渡って年金の掛け金を払い続けてきたのだろうか。将来年金が貰えるために払い続けてきたのに、年金を理由に、再雇用と言うだけで賃金が大きく減る現実。派遣労働が、この社会を豊かにするという失策の責任は誰? 40・50代に限らず、30歳代の失業率の高さ。働き盛りの人達を無視し続ける社会体制。バイト・パート・日々雇用で若者を使い捨てる企業。これでは、社会を支える人が育ちません。目先の利益だけを追って人を育てるという意識すらないのです。これでは日本が良くなるはずはありません。人を大切にする社会の仕組みが崩れているように思えてなりません。
posted by nikki at 05:55| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする