2016年10月17日

能ヶ谷通信

高円寺


 その昔、吉田拓郎が『高円寺』という歌を作りました。私が大学生の頃のことですから、四十年以上も前の話です。この歌のお陰で『高円寺』という街があることは知っていましたが、今まで行ったことはありませんでした。
 今日、所用があってその『高円寺』に行って来ました。賑やかなのは想像通りでしたが、何とも雰囲気のあるディープな街に魅了されました。高円寺駅の南口から真っ直ぐのびる大通りもさることながら、右手にあるパル商店街とその更に奥に繋がるルック商店街が良いのです。何処にでもある様な全国チェーン店よりも地元の商店が元気に軒を並べ、全国一律感のあるような街並みとは違い、一風独特の雰囲気のある街でした。そして、また訪れたい街でした。


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2016年10月11日

能ヶ谷通信

もののあわれ


 今朝、縁側のシャッターを開けると、濡れ縁に蝉が仰向けになって息絶えていました。何時の間にか蝉の鳴き声が聞こえなくなり、地中から出て夏中うるさいほどに鳴き競っていたのに、その姿にとても哀れを感じました。今は耳鳴りのように秋虫の音がすだく毎日です。この虫たちも何れは、その命を全うし静かな冬の日が到来するかと思うと、虫の羽根を振るわす音が愛おしく思われます。この季節、か弱き命に心が震えて正にしみじみと「もののあわれ」を感じます。十月は茶道で言うと最も侘びた月になります。華やいだ物は少し伏せて「もののあわれ」を感じる冷え枯れた手持ちの道具をだしてお茶を点てるのも、この季節ならではの一興でしょう。


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2016年10月03日

能ヶ谷通信

夜の金木犀


 待ちに待った金木犀の花が咲き始めました。その甘い香りは、私を幸福に導きます。黄金色の小さな小さな花が無数に咲き、その花は降るように散りながら庭の小道を埋め尽くします。我が家には高さ3メートルほどの金木犀が10本ほど植えてあります。この頃の夜は20℃を下回りますが、二階にある寝室の窓を少し開けて寝ています。すると、金木犀の香りが入ってきて寝室に甘い香りが満ちるのです。特に夜の暗い中では、金木犀の香りが日中よりも一段と濃密になるように感じます。金木犀の香りに包まれて眠る贅沢に、心が満ち足りています。


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2016年09月26日

能ヶ谷通信

朝顔の種


 毎年、北に面した庭のフェンスに、朝顔の花を咲かせています。ほぼ10メートルほどの幅で蔓が巻き付くように種を蒔きます。盛りの時には毎朝60箇以上の花をつけますが、今は10箇に満たない数で花の大きさも小ぶりです。いよいよの秋の到来を実感します。これからは、朝顔の種の収穫です。種は天気の良い日を選んでしっかり乾燥させてから来年に備えて保管します。大量に取れます。種の状態になると朝顔の種類が混ざってしまいます。それがまた楽しみの一つ。今年は、どんな色の花が咲くのか期待します。今年は、濃い青色と覆輪の入った青そしてピンクの朝顔が見事に咲きました。
 季節は確実に巡っています。


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2016年09月20日

能ヶ谷通信

煩悩


 1年に何度も、大寄せの茶会に行きます。お茶をやっている人達は朝早くから茶会に参加します。それも正装に近い出で立ちです。きものを着慣れているのでしょうが、それでも一体何時に起きて茶会に臨むのかと、その意気込みを大したものだと思います。
 茶席のメインはやはり掛け軸です。大概は禅語の一行物などが掛けられます。その禅語の意味を深く味わい、気持ちを落ち着かせ自分を高めるのですが、そのような人は一体どれぐらいいるでしょうか。禅は、本来無一物です。しかし、お茶を嗜んでいる人達の多くは、良い道具が欲しいのです。悲しいかな、良い道具とは値の張る道具だと思っている方が大勢います。茶会に行く時には、良いきものや帯を身につけて行きたいのです。美しく美味しく良いお菓子をいただきたいのです。出来れば自分の持っている道具を何気なく自慢したいのです。そして気付かぬうちに私は他の人よりもお茶のことをよく知っていますと自惚れたいのです。煩悩を払って自己を磨く道としてのお茶が、何時の間にか煩悩に塗れたものになっていることが多く見受けられます。そう言う私にも心当たりがあるのです。自分を戒めなければならないと、しきりに思う私なのです。


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能ヶ谷通信


 先日、孫の幼稚園で敬老の日に因み、祖父母を招待して園児達と一緒に半日愉しく過ごす行事がありました。その日の一番最初のプレゼントとして「虹」という歌を園児達が皆で歌ってくれました。私はその曲を初めて聞きましたが、とても良い曲だと思いました。可愛い園児達が一生懸命に歌ってくれたこともありますが、曲自体がとても良いのです。
 家に帰ってから、「虹」という曲をインターネットで検索してみました。もう既に名の通った曲でした。そして、やはり良い曲でした。ここ数日、曇りや雨の日が続いていますが、この曲を聞いていると、本当に気分が晴れてきます。孫のお陰で良い曲に巡り会いました。有り難う。


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2016年09月12日

能ヶ谷通信

偽物


 先日のNHK「クローズアップ現代+」で、中国で作られる海外ブランドの偽物、更には自国メーカーの偽物が見分けが付かないほどの巧みな出来になっていると言うことが報じられていました。勿論日本製品も、その例に漏れません。今までに多くの日本企業が人件費の安さに惹かれて、中国に工場を作りました。その結果、日本での雇用が少なくなり失業者が多く出ました。そして日本の技術も中国に流失していったのです。企業は人件費を削減するために多くの技術者を解雇しました。その技術者達の再就職先が中国企業ということも多く、これによって長い時間をかけた日本の様々な技術やノウハウが中国へ渡ることになったと聞きますが、この成り行きは予想できた筈です。
 企業の中国への工場移転、人件費削減のための大量解雇は、今の日本に打撃を与えているように思えてなりません。一時的な損得よりも、将来の安定的な発展のために日本が守り抜かなければならないものは何か、それをしっかりと考えて行動することが大切だと、今更ながら思うのです。


posted by nikki at 09:23| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする