2019年05月06日

マダムジュジュ

 JUJUという歌手がいます。彼女の「東京」という歌が好きです。親子だからこその行き違いや深い愛情を表現した秀作だと思います。
 先日、家内が懐かしい物を見付けてきたと言って、美顔クリームを買ってきました。それは、マダムジュジュという安価な下地クリームです。私が小さい頃、母が毎日使っていたクリームと名前は変わっていません。家内の母親も使っていたそうです。当時の箱や容器に付いていたラベルのデザインは、美人2人が向き合っているイラストだったと思いますが、今の絵柄は違っていました。容器の形も縦長だったのが、今は平たい形をしています。しかし、パッケージの色使いが昔を思い出させる藤色で、ほのぼのと懐かしいのです。中の容器を取り出して蓋を開けると、なんと香りは昔のままだと感じました。思わず手にとって手の甲に擦り付けてみると、若かりし頃の懐かしい母の使っていた化粧品の匂いそのものです。目を閉じると、在りし日の母の姿が目に浮かぶようで、胸が小さく震えました。形ある物で、亡き母を思い出すことは良くありますが、香りとなるとなかなかありません。そんな中、マダムジュジュは母の思い出がいっぱい詰まった香りでした。
 家内は、このごろ洗面台の鏡の前に、このクリームを置いて洗顔後に使っています。私も洗顔後、使わせて貰っています。その匂いを嗅ぐ度に、母に会えるような気がして懐かしくなるのです。きっと家内も母親を思い出しながら、丹念に顔に擦り込んでいるのではないかと思うのです。
posted by nikki at 14:05| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年04月22日

人を雇うということ

 今の世の中、人を自分(企業や商店も)の都合のよいように雇い入れて働かせ、自分の利益のみを考え、使用人の生活のことなど視野の外にある人が大勢います。
 パート、アルバイト、派遣、契約社員、嘱託など、必要な時だけ、時間給や短期間で雇い入れて、必要がなくなったらはい終わり、もう来なくても良いですよというような塩梅です。そんな人の使い方が、当たり前になってはいけません。。
 日産だけではありません。大胆な人員削減を行い、多くの人達を路頭に迷わせ、死人まで出ているという現実をどう見ているのか、事業が軌道に乗った後もパートや派遣などとご都合主義の人員確保、自分達の報酬は、そのパートや派遣などの人々によって得られていることなど、見知らぬふりです。
 大手コンビニ会社は、パートに様々な物を作らせ、それらの食品や品物を各コンビニに卸して儲けています。売り場でも、明日になんの保証もない安い時給で働くバイトやパートが、それらの食品や品物を売り捌いています。その儲けから様々な契約を盾にして、更に金銭を上納させています。まるで、昔の地主と小作農を見る思いです。がんじがらめにオーナーを締め付け、働けるだけ働かせる商法から人達の生活を思いやる様子は、全く見えてきません。昔の日本の社会は、企業にしろ商売人にしろ職人にしろ、後継者を育て、将来の生活をきちんと成り立たせるような人情があったと思います。
 私の父は生前、田舎で小さな農機具屋をやっていました。農機具の販売と修理です。人も雇っていましたが、農繁期は正に猫の手も借りたいほどの忙しさでした。もう一人雇い入れたらと、私が父に言ったことがありました。その時に父は、こう私を諭しました。
「人を雇うということは、その人の生活を保証することだ。それはその人の生涯に繋がらなければならない。それが雇用主の責任だから滅多な気持ちで人は雇ってはならない。雇ったならば、その人の生活に責任を持たなければならない。だから安易な気持ちで人を雇い働かせてはいけない」。
 皆、自分の生活のために一生懸命働いているのです。人を働かせておいて、その人の生活を保証できないようなシステムや、社会保障もないまま必要な時だけ働かせることを良しとする考えが蔓延するならば、その国の未来は決して良くはならないでしょう。
 ましてや、就職氷河期に遭遇した今の三十代・四十代に、将来の希望が持てる就職の場を提供し、彼等の生活を安定させなければ、先々日本は成り立たなくなるでしょう。
 改めて、バートや派遣制度なるものを推進した薄情な人達の責任を問いたいものです。
posted by nikki at 08:53| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年04月15日

カラーテレビ

 今の世の中、カラーテレビはあたりまえ。更にテレビは進化し続けて4K・8Kのテレビまで開発されています。しかし、私が子どもの頃に見ていたテレビは白黒でした。その白黒テレビで力道山のプロレス、「チロリン村とくるみの木」、「夢で会いましょう」などを楽しみました。
 皇太子様と美智子様の結婚パレードの時、ご近所の家ではカラーでその様子を見るというのです。どんなものかと思いきや、白黒テレビの画面の前に、上部が青色で真ん中が透明、下の部分が桜色というプラスチックで出来たフィルターを掛けただけのことで、画面そのものがカラーではなかったのです。子ども心にも、ひどくがっかりとした記憶があります。
 私が大学生の頃、カラーテレビは高級品でした。大学の卒研担当の教授の家も、まだ白黒テレビだったそうで、子どもさんにカラーテレビを買ってくれとせがまれた時、カラーテレビは目に悪いからと言って、白黒テレビで我慢させていたそうです。その教授がお子さんを連れて知人宅に遊びに行った時、テレビでも見ましょうかと言ってスイッチを入れると、テレビの画面はなんとカラーだったのです。そのカラー画面を見た教授のお子さんは、間髪を入れず「あっ、目に悪い」と言って手で目を覆ったそうです。件の教授は、顔から火が出るほど恥ずかしかったと話していました。そんな時代もあったのです。
posted by nikki at 06:14| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年04月08日

借り物

 人間誰しも、大なり小なりの違いはあっても、何かを所有したいと思う気持ちを持っているものです。それは、物質であったり相手であったりお金であったり、様々なものを所有したいという欲望に捕らわれています。しかし、何かを所有したとしても、それは全て此の世に於ける借り物。私達は死する時、所有していたと思っていたものを、あの世なる所へ持って行くことなど出来ないのです。所有していたと思っていたもの全てを、この世にお返して人生の幕を閉じるのです。自分が自分であった自分の身体ですら、考えてみれば、何方様からの借りものなのか定かではありませんが、やはり借りものなのだと思います。此の世を去る時、お借りした全てのものを丁寧に使わせて頂いてお返ししなければと、この頃思うのです。
posted by nikki at 10:10| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年04月01日

都会のケーキ

 都会のケーキは大概のところ値段が高い。ショートケーキ1個が500円や600円は普通。1000円超えのケーキもあります。勿論、1ホールの値段ではありません。そして、そんな高いケーキのなんと小さいことか。高齢者と呼ばれる年齢の私でも、一つではもの足りなくて2、3個ほど食べなければ、食べたという気がしないほどです。パティシェだかカリスマだか知りませんが、とにかく高いのです。お洒落な店のマカロンやチョコレートにいたっては、手間のかかる高級なお菓子なのでしょうが、庶民の私にしてみれば高過ぎます。よって無理して買わないことにしています。お金の有る方は、どんどん食べて下さい。
 上野の不忍池の近くにあるお菓子屋さんは、何時行っても込んでいます。先日などは、店内への入場制限があり、店外に長い行列が出来ていました。その店のケーキは150円から200円ほど、プリンにいたっては50円だったと思います。私はグルメではありませんので、そこの店のスイーツで充分満足しています。
 またまた先日のことですが、横浜駅近くにあるホテルの喫茶部でケーキセットなるものを頂きました。2000円程だったと思います。その時に出て来たケーキの小さいこと。一緒にいたお金に不自由のない女性の方も、でかい皿にちんまりと乗ったケーキを見て思わずでしょう「あら、お上品ね」と一言。私をはじめ居合わせた人皆が、そうだねと頷きました。あまりの小ささに、ちびちび食べたので美味いのか不味いのか、とんと分かりませんでした。今後、多分そこに行くことはないと思います。
posted by nikki at 07:34| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年03月25日

値段を売る

 ブランドショップをのぞくと、何故こんなに高い値段が付くのだろうかと疑問に思ってしまう。値段が高くなければ、人の虚栄心を満たしはしない。その虚栄心を突いて、この商売は成り立っているのだろう。安ければ誰も見向きもしないかも知れない。つまりは、値段を売っているのだろう。
 何かを求める時に、死んだ母がよく言っていた言葉がある。
「値の高いものではなく、品物の良い物を買いなさい」
 値の張る物が良い物とは限らない。値段で物の善し悪しを判断するのではなく、品物の良い物を見極める目を持つことが大切。付いた値段が本当にその物の価値として相応しいかどうか。それは自分で判断しなくてはならない。値に惑わされることなく、品物の良し悪しを見定めなさい。
 少し値の張る物を買う時、私は、そんな母の言葉を思い出すのです。
posted by nikki at 09:38| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年03月16日

小さな物語

 いつも行く3階にあるカフェの窓から、新宿の街並みと人の往来を眺めていると、時間が経つのも忘れます。私は時折、そんな風な時間を過ごしていますが、そんな人の流れを見ていると、様々な思いが生まれてきます。街を行き交う人達のひとり一人が、それぞれの暮らしを持ち、人生という物語を紡ぎ、笑ったり、怒ったり、泣いたり、騒いだり、悲しんだり、喜んだり、絶望の淵に立ったり、希望に燃えたりしながら生きているのだなと、つくづくと胸に染みるのです。そんな時、人間っていいなと思うのです。そして、小さな物語が浮かぶのです。
posted by nikki at 07:40| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする